【経験談】理系から文系就職はもったいない?メリットデメリットを解説。院卒はどう?

【経験談】理系から文系就職はもったいない?メリットデメリットを解説。院卒から文系就職はあり?

・理系だけど、学部卒で文系就職するのはもったいないかな
・理系院卒から文系就職するのはあり?
・研究に興味持てないから文系就職したい

こういったお悩みを抱えている人も多いと思います。

こたろ

僕自身、工学部で応用化学専攻のゴリゴリ理系ですが、将来に不安を感じたため、文系就職することを決め、6社から内定を頂きました。

僕自身、理系から文系就職を決めたことは全く後悔していません。

むしろ、今思えば完全に正しい選択だったと思っています。

そこで今回は、自分自身が文系就職した経験をベースに、理系から文系就職するのはもったいないのか、そして文系就職するメリットデメリットについて解説します。

本記事を読むことで、あなたが抱えている不安が解消され、少しでも文系就職する勇気が出てくると思います。

ぜひ、参考にしてみてください。

本記事の内容
  • 理系(学部卒/院卒)から文系就職するのはもったいないのか
  • 理系から文系就職するメリットデメリット
  • 理系から文系就職する際にやるべきこと
記事の著者
目次

理系(学部卒/院卒)から文系就職するのはもったいない?

結論、理系から文系就職するのがもったいないということは全くないです。

実際、僕は工学部で応用化学専攻ですが、文系就職することを決め、広告代理店やITベンチャーに内定しました。

理系から文系就職するのがもったいなくない理由は以下の通りです。

理系から文系就職するのがもったいなくない理由
  • 学校で身につけた知識は限定的だから
  • 社会人になってからの方が長いから

順番に解説します。

学校で身につけた知識は限定的だから

まず、学校で身につけた知識は非常に限定的だからです。

実際に学部卒からメーカーに就職した社会人の先輩に話を聞きましたが、大学で学んだことはほとんど使っていないそうです。

むしろ、会社に入ってからゼロベースで学ぶそうです。

また、大学院卒だとしても、専攻していたことをたっぷり活かせるかというとそれも微妙だと思います。

なぜなら、研究室で学んだ分野が就職先になることは本当にレアだからです。

こたろ

僕の先輩が言っていましたが、せっかく研究頑張って院卒で就職したけど、実際全然違うことやっていると言っていました。

勉強した内容が就職して活かせるのは少なくとも博士課程以上でしょう。

社会人になってからの方が長いから

社会人になってからの方が圧倒的に人生は長いです。

例えば、学部卒で就職する場合、23歳から65歳まで働くとして40年以上ありますし、大学生活の4年間とは比にならないくらい長いです。

少子高齢化が進み、ますます生産年齢人口を引き上げる必要が出てきているので、70歳くらいまで働く時代になるのではないかなと思います。

僕も最初「せっかく理系で勉強頑張ったのにこれを全く活かさないのはもったいないな」と思っていのですが、とあるyoutuberが言っていた「学部時代で学んだことなんて鼻くそ程度だし、入社してもほぼ活かせないよ」と言っていたのを見て、かなり腑に落ちました。

社会人になってからいくらでも勉強することがあります。

なので、文系就職すると知識が活かせないからもったいないという感情は捨てるべきです。

理系から文系就職するメリット

続いて、理系から文系就職するメリットを紹介します。

理系から文系就職するメリット
  • 早く社会人になれる
  • 色んな職業/職種から選べる
  • キャリアチェンジができる

早く社会人になれる

院に行かない場合、2年早く社会人経験がつめるのは大きなメリットでしょう。

たった2年と思うかもしれませんが、1日8時間以上働くわけなので、2年もすれば人はかなり成長します。

2年で独立する人もいるくらいです。

また、大学院に行った人よりも早くお給料ももらえるわけなので、それもメリットです。

色んな職業/職種から選べる

僕が文系就職を決めた理由がまさに、「色んな職業/職種」から選べるということです。

文系就職をすると、営業、マーケティング、コンサルティング、エンジニアなどなど色々な職種から選べますし、圧倒的に人生の選択肢が広がります。

業界も様々です。

商社、コンサル、広告代理店、ITベンチャー、金融、銀行など自分の興味ある業界を選べます。

こたろ

僕の場合、将来社畜になりたくないという理由で、個人スキルが蓄積しやすいITベンチャーに就職することを決めました。

理系の場合、ほとんどが研究職かメーカーなどの技術職、設計職、営業職だと思いますので、文系就職は非常に大きなメリットです。

キャリアチェンジができる

キャリアチェンジができるのが大きなメリットです。

僕が文系就職を決めた理由の一つとして、理系からキャリアチェンジできるのは大学卒業が最後のタイミングだと思ったからです。

実際、大学卒業のタイミングが人生最初で最後のキャリアチェンジのチャンスです。

仮に、中途で転職するとなると専門性が求められるので、例えば、理系のメーカー勤務からIT系の企業に文系就職するのは非常に難しい現状があります。

つまり、理系職種につくと、ほぼ一生その理系業界で生きる可能性が高くなります。

もちろん、逆もしかりで、文系就職すると理系の専門職に中途で就職することはできませんが、文系の業界は非常に幅広いので、その中で比較的キャリアチェンジはしやすく、圧倒的に選択肢は広いです。

理系から文系就職するデメリット

理系から文系就職するデメリットは以下の通りです。

理系から文系就職するデメリット
  • 一生技術職につけなくなる
  • 学んだことが活かせない

一生技術職につけなくなる

理系の場合、新卒でないと技術職につけないことが多いです。

これは容易に察しが付くと思います。

例えば、文系就職して営業職になり、そこから理系メーカーの専門職につくのは普通に考えてかなり難しいですよね。

営業職が合わず、やっぱり理系の職種につけばよかったと思っても取り返しはつきません。

学んだことが活かせない

当たり前ですが、文系就職すると理系で学んだ専門的な知識を活かせないのはデメリットですね。

さんし

せっかく4年間(院卒は6年間)学んだのはなんだったんだ

という風に嘆くのも非常に分かります。凄い喪失感がありますよね。

こたろ

遊びまくってる文系と違っておれは勉強したのに

と僕自身悲しくなったこともあります。

まーただ、学部卒で就職する場合、理系就職でもぶっちゃけ学んだ知識は活かせません。

こたろ

僕の同じ研究室の友達は理系就職で設計職に就職しますが、研究室では一切設計などはしていませんし、一から会社に入って学ぶそうです。

また、文系就職の場合、理系の専門的な知識自体は活かせませんが、論理的な思考だったり、仮説検証・PDCA回す思考だったりはかなり活かせると思います。

事実、僕が受けた広告代理店のデジタルマーケティング職は理系が半分以上もいました。

人事の方にも聞きましたが、理系はロジカルなので、どの企業でも求められているそうです。

理系から文系就職する人のよくある不安

ここからは理系から文系就職する際に、多くの人が抱える不安をご紹介します。

実際、僕も抱えていたことなので、実体験ベースで回答しています。

理系から文系就職する人のよくある不安
  • 理系から文系就職すると年収は下がる?
  • 理系から文系就職なんてできるの?
  • おすすめの業界は?

文系就職すると年収は下がる?

よく、年収が下がるかもしれないから文系就職が不安という人がいますが、年収に関しては、ぶっちゃけ企業によって変わります。

文系就職して上がる人もいれば下がる人もいます。

まず前提として、理系メーカーに就職する場合、院卒の方が学部卒より初任給を2万ほど上げている場合が多いので、生涯賃金は院卒の方が高いです。

しかし、文系就職は全く話が違います。

なぜなら、初任給は企業によって驚くほどバラバラで、かつ転職も当たり前だからです。

例えば、僕は6社内定を貰いましたが、順に初任給を並べると、460万、430万、380万、350万、340万、280万みたいな感じでした。

つまり、自分の就活の頑張り次第で初任給は100万以上変わるというわけです。

理系から文系就職なんてできるの?

理系から文系就職は普通にできます。

なぜなら、新卒採用はポテンシャル採用であり、才能や実績、スキルは求められないからです。

僕自身ITベンチャーに内定したものの、スキルは持っておらず未経験です。

なので、文系就職をする理由を言語化し、就活の対策をしっかり行えば全然就職できます。

なんなら、理系学生は希少性が高いので、文系学生よりやや有利だと思います。

おすすめの業界は?

おすすめの業界は、あなたがそもそも文系就職をする目的で変わります。

例えば、厳しい業界でもいいからとにかく合コンでモテたい・皆が知ってる企業がいいとかなら商社や外資系企業がいいと思います。

逆に、将来比較的自由に働きたいのであればITベンチャーがいいと思います。

なので、自分がどうなりたいかを逆算して企業や業界を見るのがいいと思います。

理系から文系就職するのにおすすめの業界は以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。

理系から文系就職するのをおすすめする理由

僕は、理系から文系就職するのを圧倒的におすすめします。

理由は以下の通りです。

理系から文系就職するのをおすすめする理由
  • 終身雇用は終わっているから
  • 働き方が多様だから
  • 理系はキャリアチェンジが難しいから

終身雇用は終わっているから

まず一つ目が終身雇用が完全に終わっているからです。

理系だと一つの企業で死ぬまで働くという考えをしている人が非常に多いと思いますが、トヨタの社長も会見で「終身雇用はもう保証できない」と言っています。

事実、今40歳50歳の社員のリストラが非常に増えています。

スキルがあれば解雇されても問題ありませんが、スキルも何もない場合、本当に悲惨なことになります。

つまり、いかに個人の能力を高めておくかが大事だと僕は思っています。

そのためにも、僕は個人にスキルが蓄積しやすいIT業界に就職を決めました。

例えば、化学系の専門職になったとしても器具とか機械がないと独立ができないと思いますが、ITであれば、個人のスキルさえあればパソコン一台で仕事ができます。

働き方が多様だから

文系就職するとかなり働き方が多様です。

例えば、僕が内定したITベンチャーだとこんな感じです

フレックスタイム制(11時-15時コアタイム)
フルリモート(出社自由)
私服勤務OK

別にこれがいいという訳ではないですが、かなり働き方の融通が利きやすいです。

また、スキルも蓄積しやすいので、独立しやすいです。

あくまで一例ですが、結構自由に働きたい人はIT系がいいと思います。

理系はキャリアチェンジが難しいから

なんとなく理系就職するのは避けた方がいいと思います。

給料が高そう
安定している

といった理由で理系就職すると、途中でやりたいことが変わったり、リストラにあったりするとかなり厳しい状況になると思います。

理系就職するとキャリアの融通が利きづらいのも痛いところです。

マーケティング、営業、コンサル、ディレクション、エンジニアリングなどどれかできないと中々途中でキャリアチェンジができません。

こたろ

例でいうと、知り合いの社会人の方で、大手メーカーに就職したけど、途中で自由な働き方がしたくなってITベンチャーに転職したが、かなり苦労したと言っていました。

ただ、もちろん、専門職を好きでやっているのであれば、理系就職するのが一番幸せだと思いますし、そういう人は否定しません。

こたろ

僕の兄がまさに電気系の機械が好きでその仕事をやっているので、それが一番幸せだと思います。

ただ、なんとなくで選ぶのが一番危険なのではないかなと思います。

理系から文系就職する際の注意点

もし理系から文系就職する場合の注意点を紹介します。

理系から文系就職する際の注意点
  • 周りの目は気にしなくていい
  • 時間がない
  • 情報がない

周りの目は気にしなくていい

まず、周りの目が気になる人は多いと思います。

なぜなら、理系の場合、旧帝大以上なら8割以上は大学院進学ですし、地方国立大学(駅弁大学)でも5割以上は大学院進学するからです。
また、学部卒で就職したとしてもメーカーが多いのが事実です。

周りがこんな感じだと、下記のような気分になります。

こたろ

自分だけ文系就職していいのかな。周りと外れる道を行くのが怖いな。

ただはっきりいうと「自分の人生は自分で決めるべきで、周りのことは一切気にしなくていい」ということです。

僕は逆に開き直って「IT系に文系就職します!」と堂々と言ってました。

時間がない

続いて、時間がないということです。

就職活動することを考慮して、休みをくれる研究室もありますが、全く考慮してくれない研究室もあります。

また、中には嫌味を言ってくる教授もいます。

教授

「院進学しないとか、ありえないんだが」

僕の友達は、教授に「大学院進学しないとか有り得ない。就活するとか関係ない、朝9時から夜9時まで研究しろ」と言われたそうです。

なので、とにかく早く動きましょう。

情報がない

そもそも就職する人自体少ないので、文系就職する人はさらに希少です。

なので、全くと言っていいほど情報が入ってきません。

個人的なおすすめとして、何か職サークルなどのコミュニティに参加して情報収集するとか、キャリアパーク就職エージェントなどの就活エージェントを利用してみるのがおすすめです。

もしくは、文系の友達に色々聞くのもいいと思います。

理系から文系就職する人がやるべきこと

理系から文系就職する場合、文系の人と違い、とにかく時間と情報がないです。

なので、できる限り早めに動いて行きましょう。

僕の実体験でひしひしと感じていますが、一か月早く動くか動かないかでも合否にかなり影響します。

理系から文系就職する人がやるべきことは以下の通りです。

理系から文系就職する人がやるべきこと
  • 就活ロードマップを知る
  • 逆求人サイトで就活を効率化する
  • 就活のプロに頼る

就活のロードマップを知る

まず就活のロードマップを知ることが大事です。

大きくやるべきことは下記の4つです。

Webテスト対策
自己分析
ES対策
面接対策

就活でやるべきこと、ロードマップはこの記事で詳しく解説しているので、よかったら参考にしてみてください。

また、まず就活サイトに登録しまくり、就活を効率よく進められるようにするのが大切です。
登録すべきサイトは以下の記事で解説しています。

逆求人サイトで就活を効率化する

逆求人サイトへの登録は必須といっても過言ではありません。

理系学生はロジカルで真面目なイメージがあるので、結構企業からスカウトが来やすいです。

事実、僕は理系学生なのに広告代理店からスカウトがかなり届きました。

スカウトがくるとシンプルに嬉しいですし、実際、選考が通りやすいので、非常におすすめです。

おすすめの逆求人サイトは以下の通りです。

OfferBox:利用学生数38.9万人以上/就活生の3人に1人が登録!
キミスカ:企業から「プラチナスカウト」と「本気スカウト」が届く。
dodaキャンパス:登録学生は88万人。大手からベンチャー企業まで、累計契約企業は7,600社以上

僕の研究室の先輩は逆求人サイトで内定を獲得し、実際その企業に就職していました。

こたろ

逆求人は「僕は企業に求められているな」と感じるので自己肯定感が上がり、精神安定剤になります。

逆求人サイトは下記の記事でも解説しています。

就活のプロに頼る

理系から文系就職する場合、本当に情報がないと思います。

独学で就活をやるのはあまりにもコスパが悪いので、就活エージェントという選考対策~内定まで全てサポートしてくれるサービスを利用してみるのがいいです。

おすすめの就活エージェントは以下の3つです。

キャリアパーク就職エージェント:大手企業紹介あり
キャリアスタート:学歴フィルターなし
JobSpring:厳選して2~3社紹介してくれる

こたろ

僕は就活のことを聞ける人が一人もいなかったので、エージェントを複数利用して、情報を仕入れていました。実際、内定もとれました。

他にもおすすめの就活エージェントは下記の記事で紹介しています。

まとめ:理系から文系就職はもったいないことはない!

いかがでしたか?

理系学生や大学院生が文系就職することがもったいなくないことが分かったと思います。

ぜひ、本記事が参考になれば幸いです。

それでは。

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